視覚的支援って・・・2011/03/02

悠くんは昨年支援学校高等部を卒業して
現在は通所更生施設に通っています。

悠くんが支援学校に入学した頃とは比べものにならないほど
視覚的に支援して行こうという方向になってきていることは
とても嬉しいことです。

でも・・・
何を視覚的に支援していくのかということについて
まだまだ理解してもらえていないと感じます。
もう一つは「視覚的に」というと写真や絵になるのが不思議です。


支援学校で悠くんは重度のグループにいました。
周りの子たちももちろん言葉は理解できないし
発語すらない子もたくさんいます。
悠くんもそうです。


その授業の一場面です

先生は大判の写真を何枚か重ねた物を一枚ずつめくりながら
子どもたちに今日の授業内容を伝えていました。

場面的には解りやすい写真なのだろうと思います。
これをして、それからこれをして・・というように
1枚ずつ示しながらめくっていました。

「この間畑で○○を採ったね」と畑と作物の写真を順番にめくっていきながら伝えていました。
今度はその作物を何かするようです

ですが・・・
場面の写真と物の写真をめくりながら伝えて
果たして伝わるのでしょうか?

言葉をメインにしてそれに彩を加えるというのならいいと思いますが・・・


場面の写真とアイテムの写真を混ぜては解りません
それに「次は」「それから」「今度は」というような
本当に伝えなければいけないところは全て言葉です。

このスケジュール説明は・・・
中程度の知的障害の子たちのグループでも難しいかと思われます。


重度の知的障害のある子のクラスで
いったい誰に対しての説明なんだろう・・・

まったく言葉の理解のない子たちにその写真は何が写っているのか理解できるのでしょうか?
悠くんは写真を理解しません。
何が写っているのか解っていません。

難しすぎる支援はまったく役に立たないと思っています。
なぜ写真や絵からなのでしょう・・・

悠くんのように重度で言葉も文字も絵も理解できない子達への
支援はまだまだ遠いなぁ・・・と感じます。

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