本当に伝えなくてはいけないこと ― 2011/05/12
その原因となっていることを伝えて、
伝えられないことについては出来るだけ変更がない形で、
伝えられることは解りやすく伝えるということをお願いしました。
いろいろ気をつけて対応していただいているのでしょうか・・・
全体的に不安定さが消えました。
バスの座席も一番後ろの真ん中ということを覚えたようです。
本人の中では、自分の席はそこで、時々変更になるという認識なのだろうと思います。
そのうち、人と変更のルールも結びつくかなぁとは思います。
「○○さんがいない時はこっちの席」というような変更の条件のようなものです。
伝えられないこと・・・というのは、なぜそうなるのかという理由です。
判断の根拠になる部分ですね。
その理由がわからなければ、自分で判断できません。
その理由の部分をきちんと伝えて、変更のルールを
理解させてあげないと、自分で判断できるようにはなりません。
そして本来なら伝えてあげなければいけないその理由の部分は
悠くんには全く伝わりません。
登園バスの座席位置でいうと、「なぜ今日はその席なのか」という部分です。
伝わらないというと悠くんに原因があるみたいですが・・・
サリーがその伝え方を知らないという方が正しいですね。
具体物しか理解してくれない悠くんに、その理由の部分を
どう伝えたら悠くんに伝わるのかということを、
サリーが見つけられないまま、これは「無理」と切り捨てた部分です。
膨大な時間をかけて、付きっ切りで伝えていけば
可能なのかもしれませんが、限られた時間のなかで、
必要なことと捨てないといけない部分とを考えて、
「不要」として捨てた部分です。
知的障害の重さがこういうところに影響しますね。
軽ければ軽いほど、伝えやすく、本人も理解しやすいのではないかと思います。
小さい頃はいろいろな能力を上げていくことだけを考えましたが(ボトムアップ)、
10歳ぐらいからは、将来の悠くんの生活状態を想定して
本当に必要なところだけを伸ばし、不要と思われる部分を捨てました。(トップダウン)
成人するまでの時間は健常児でも障害児でも同じです。
時間がが限られているのに成長スピードはかなり遅いので、
遅くとも小学校高学年ぐらいには、トップダウンしないといけないのではないかと思います。
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