スイッチの理解 ― 2011/08/17
悠くん、幼児期、このおもちゃで遊べませんでした。
5歳ぐらいの頃でも無理でした。
スイッチを押したからフタが開いたんだということが解らなかったのです。
スイッチならその1個しか見てません。
2つのものの関連みたいなのはもう全く理解不可能な世界でした。
もちろん2つも物を組み合わせるなんて高度なことはしません。
ブロックは1個だけかじってました。
悠くん自閉症も重度の判定です。
CARS(自閉症評定尺度)の点数が44点でしたので「重度」ですね。
もう少し知的な能力が高ければ・・・
きっと同じ色のブロックを並べたりしていたのではないかと思います。
2つの物をどうにかする能力がなかったのでしませんでしたが・・・
知的に低いから・・・解らないからこだわれないというか、
解らないからこだわりがそんなにでないんじゃないかと・・・w
小学低学年の頃、トイレでお尻を拭くのに呼んでもらおうと
壁に介護用のチャイムをつけました。
チャイムの所にサリーの写真を貼って、
ピンポーンと鳴ったら「は~い」とサリーが飛んでいくというような
状態にしたかったのですが・・・
結局、チャイムとサリーが来ることとの関連を理解してもらえませんでした。
ただの儀式として入ってしまい「トイレに入ったらチャイムを押す」というインプットがされてしまって・・・無くすのに苦労しました。
チャイムを押して呼ぶということを諦めて何もせず、
チャイムはそのままサリーの写真を貼ったまま
トイレの壁に放置してあって・・・
誰も使わずに埃をかぶっていたのですが・・・
なんと・・・高校生になったある日
突然悠くんがトイレでチャイムを押しました。
びっくりしてトイレに飛んでいくと・・
大便の後始末をしてほしくてサリー呼ぶために悠くんが押したのでした。
最初の試みから何年たったでしょうか・・・
悠くんの中でやっとそれの意味、サリーの写真所にあるスイッチを
押したらサリーが来るということを理解してくれたようです。
「学習準備期」と言う言葉がありますが・・・
まさにその時だったんだろうと思います。
このスイッチだけでなく、信号の理解もかなり難しいと思います。
2つのことの関連性みたいなものを理解できるようになったのは
いつのことでしょうか・・・
一生懸命教えていた低学年の頃には・・・・
難しすぎて悠くんにはとても無理だと思いましたが。
教えなかったら理解できなかった
でも教える時期が早すぎた
そして・・・
そのこと一つだけではなく、いろいろな能力の熟成とともに
理解できるようになった
そんな感じなのかなぁ・・と思います。
コメント
_ キヅ ― 2011/09/18 14:54
_ サリー ― 2011/09/18 18:52
共感していただいてとっても嬉しいです~
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「学習準備期」
とっても共感できます。