出席者の湯のみ2012/02/28

連絡帳に
悠くんにクラス全員の湯飲みを並べるお手伝いをしてもらっていて
その日休んだ人の湯飲みを出さないから、今日は誰が休みなのか
よく解っているというようなことを書いてありました。

その園でのことではないのですが・・・
視覚的支援ということについて、最初思っていた以上に
効果があったと実感しています。
悠くんに視覚的に支援してきたことで、悠くんの理解力を
支援してきたことになったのですが・・・
出来事の関係性みたいなことを視覚的に支援してきた結果
悠くんの理解力がかなり上がっていると思っています。

いろいろな出来事はつながっていてひとつの構造をなしています。
ここを押したらあっちが動くというようなカラクリ人形のような感じですか?
カラクリ人形はカラクリ人形の見えない部分の構造を理解しないと
動かせないですよね。
どことどこが繋がっているのかということを見せて伝える工夫って
大切と思います。

たとえば上記の出席者の湯のみを配ることについてですが
湯のみを並べるということには
今日誰が出席しているのかという情報が必要です。
部屋の中にいるメンバーといないメンバーとを知らないといけません。


園でどのような支援がされているのかはサリーは知りませんので
園での支援がどうのということではなく・・・
サリーならどんな支援をするかなぁと考えてみました。
以下はサリーが勝手に考えた視覚的支援です

湯飲みを配るということわ視覚的に支援するとして・・・
全員の顔写真を用意して出席者ボードのようなものを作る
朝、出席者と欠席者をボードなどに貼って確認する
これが下準備です。
その上で、湯のみを並べるときにその出席者ボードと対応させていく

こういうことをすることで、湯飲みを並べるためには
どのような情報が必要なのかを理解します。

自分の周りの出来事の関係性みたいなものを理解したら
生活上の混乱っていうのもかなり減るのではないかと思います。
目では見えない出来事のつながりを、構造化して理解させるって
ことです。

それでも伝えきれないことも多いです。
何がわからないのか、何が知りたいのかは
他人にはなかなか解りません・・・

ですので、もうひとつ大切なのが解らないことを質問する力です
コミュニケーション力ですね。

コミュニケーション力を育てるのには、
理解してるだろう伝わってるだろうで止めるとだめです。
もう1歩進んで・・・
わからない情報をやり取りできるようにしないとだめですよね。
「こちらから伝わる」だけでなく「本人から伝えてもらう」ためのものを
用意しないといけません。

出席ボードを用意する大切さはこちらから伝えることだけではなく
向こうから伝えてもらうこととに必要です。
誰が出席してる?○○さんはお休み?というようなやり取りは大事です。
出席者や欠席者という「情報」の存在を見せて伝えます。
やり取りしないと理解しているかどうかすら解りませんから
こういうやり取りは大切ですよね。

こういうやり取りの積み重ねで、理解力もコミュニケーション力も
育っていくのかなぁと思います。

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