伝えられないこと2012/12/04

悠くんが落ち着いてしまうと・・・
全く書くことがありません。

薬の力は偉大ですねぇ
無理しなくていい状態に出来るということは
本人は穏やかに落ち着いて過ごせるということですね。

にこにこと笑顔も増えてます。
知り合いの方からは「可愛いねぇ」と言ってもらえたりします
それぐらい満面の笑顔を振りまいてます。


だからと言って問題がなくなったわけではありません
本当なら伝えてあげないといけないのに
伝えられないことはたくさんあります。


この間、雨の日。
登園バスまで傘をさして走って行った悠くん
サリーは後からゆっくりと行くので追いつきません。
さっさとバスに乗ったのですが・・・
入口でサリーに向かって傘を差し出したまま
サリーが到着するのを待っています。

バスに乗った後は、傘が必要ないからです。
重度の人たちの施設なので傘を扱える人たちではありません。
ですので園に行くのに傘は必要ありません。
雨の日はいつも、バスに乗ったら悠くんから傘を受け取って
サリーが家に持ち帰ります。
別にバスに置いておいてもいいようですが
家からバス停が近いので持ち帰ります。

ですが・・・
悠くんにはその理由は解りません。
なぜ傘をサリーに渡すのか、なぜバスの中にある傘入れに置かないのか
ということは悠くんには解りません。

ただもサリーにそうするように指示されたので毎回そうしています。
なので今回も、遅れて到着するサリーを待って手渡してくれました。
添乗員さんが傘を受け取ろうとしましたが悠くんは渡しません。
サリーに渡さないといけないのですから・・・

どっちでもいいようなことを悠くんはきちんと守ります。
悠くん自閉症も重度です。
この行動はこだわりが強いのでしょうか・・・

たぶん違うと思います。
失敗することをすごく嫌がります
決められた事はきちんと守ります。
失敗して叱られるのが怖がります。
自閉症だからその傾向が強いのだと思います。

傘をサリーに渡すのとバスの中の傘入れに置くのと・・・
どっちでもいいようなことです。
「どっちでもいいような事」と「守らなければいけない大事な事」の区別を
知的障害が重い悠くんには判断出来ません。
なので指示されたことはきちんと守ります。
大事な事もきちんと守りますがそんなどうでもいいことでもきちんと守ります。

「それはどっちでもいい事なんだよ~」ということがもし伝えられたら
悠くんはもっとファジーに対応してくれるのではないかと思います。
こだわっているように見えますが・・・こだわっているのではなく
決められた事を忠実に守っているのだとサリーは思います。

そんなどうでもいいことですら、きちんと守ろうとする悠くんを見ていると
知的障害が重いということ、言葉が理解できないということは本当に大変なんだなぁと感じます。

コメント

_ 渡邉ふみ子 ― 2012/12/06 11:42

サリー様はじめまして。私は自閉症の5歳1カ月男児の祖母(70歳)です。同居ではありませんが徒歩5分位のところに住んでますので生まれた時からずっと関わっています。孫の名前も悠くんです。構造化の療育を受けてます。
サリー様のブログは初めから読ませていただいています。いつも胸キュンです。プリントアウトしてクリアファイル2冊になってます。心を強く持って前に進みましょうね。

_ サリー ― 2012/12/06 16:29

ご訪問いただいてありがとうございます。  悠くんの祖父母(サリーの父母)も徒歩5分ぐらいのところに住んでいて、何かあるごとに手伝ってもらってきました。 お祖母さまがお近くにいらっしゃるのはとても心強いですね。  悠くんに視覚的に支援し始めたのが5歳ぐらいですので、ちょうど悠くんがスタートしたのと同じぐらいの年齢ですね。何か参考になることがありましたら嬉しいです^^

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