サリーの樹～その後　【大人になった悠くん】

園から帰宅後、好き勝手に過ごしている悠くんですが
ボーっとテレビを見ていたサリーに何か訴えてきました。
血のついたテッシュと左手の人差し指を見せて「あっあっ」
どこかでちょっと指を切ったようです。

「どこで？」と聞いたら薬箱を示しました。
サリーに何か聞かれている事は悠くんはわかっているのですが、
何を聞かれているのかは解らないので、今してほしいこと
「指を切って血が出たから絆創膏を貼ってほしい」と訴えています。

何度か「どこで？」と声をかけてみましたが、そのたびに薬箱を示すだけです。
「どうしてほしいの？」と聞かれていると思っているのでしょう。

とりあえず薬をつけて絆創膏を貼ってからもう一度「どこで？」と
聞いてみました。
今度はトイレの方を示すのでトイレに一緒に行くと、トイレの入り口の角の所を示しました。

どうやらトイレのところの壁の角のところで擦った擦り傷のようです。



ずいぶんとやり取りは出来るようになったのですが・・・
まったく言葉を理解できないという状態では、やはり伝えることに
限界があります。
何かの工夫で「今、何を聞いているのか」を伝えることが
出来るのかもしれませんが・・・
現在は限られた場面で限られたことしか聞けません。
仕方のないことなのかもしれません・・・

　http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/sub7200.htm
　　　↑　
　どこに行きたいか、誰と行きたいかを聞くためのシート






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薬を増やして落ち着いている悠くんですが・・・
なぜかＭ園でだけ他傷が出ています。

このことはまた整理してから書きます。