トイレの話2016/03/09

現在の悠くんのトイレについてですが・・・

小の方は立ってします。
きちっとしたズボンだとベルトとかの扱いが悠くんには無理なので
ウエストがゴムのジャージみたいなものしかはきません。
なので前方をちょっとだけ下ろしてします。
たまにパンツが濡れてしまうこともあります。
家庭用の便器だと周囲を濡らしてしまうことも多いです。
それでも一応、勝手にトイレに行ってします。



大の方ですが・・・
小さい頃からかなり苦労してきました。

就学前はトイレではしませんでした。
立った姿勢でオムツの中にしかしないのですが、トイレに誘導すると
出なくなってしまいます。

ものすごく便秘気味で1週間に1回ぐらいしかしませんでした。


それと・・
なぜかトイレとお風呂を怖がっていて、じっと座っているのを
すごく嫌がりました。

今思えば、聴覚過敏があるので、小さい部屋に音がこもるのが怖かったのかなぁと
思います。
今でも悠くんは言葉がないので「なぜか」を聞くことが出来ません。
ですからサリーの推測です。


オムツが取れるのが遅かったので長いこと壁に向かって立って
オムツにする方式でしていましたが、オムツを外してからが大変で
あれ・・・壁に向かってじーっと立っているなぁと思ったらもう遅く
パンツの中にしてしまっている状態で小学生になってもその状態が続きました。

壁に向かって立っていて怪しい時や、お風呂に入る前には
トイレにしばらく座らせるということを毎日ずっと続けてきました。

座らせてもでないことのほうが多いのですが・・・
とりあえず毎日お風呂の前にはトイレに座るということで
やってきました。


そのうちに・・・
便意を催したら壁に向かってしばらく立っていて、「もう出る」と言う頃に
急いでトイレに走りこむという感じになってきました。
失敗することも多く、部屋からトイレまでポトポトと・・・
なんていうことの良くありました。


現在もこのスタイルです。
なんとなく壁に向かってしばらく立っていたあと、急いでトイレに走りこむという感じです。
終わったら自分でお尻がふけませんのでブザーを鳴らして
サリーを呼びます。
お腹の調子が悪い時以外は、失敗することもほとんどなくなりました。




*********


ブザーの話ですが・・・

小学低学年の頃のことです。
トイレでうんちが出た時にしゃべれない悠くんが誰かを呼ぶために
使えるようにと介護用のブザーを取り付けました。
ですが、そのブザーの意味が伝わりませんでした。
サリーが来るということを教えたかったのですが、悠くんには
ものすごく難しかったようで・・・
「トイレに入ったらブザーを押す」とインプットされてしまい、
結局2年ぐらい試みて諦めました。


自立に向けて取り組んでいた時期にブザーも試みたのですが
結局いろいろなものを諦めた6年生ぐらいにブザーの理解も
諦めました。
「ブザーを押す → サリーが来る」というように、そのつながりが
目に見えないものの関係性を理解するのは、ものすごく難しいのでは
ないかと思います。



 いろいろなものを諦めた時期↓ 
 http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/subH00101004.htm

諦めたというのはちょっと表現が違うのかもしれませんが・・・

いつかは自立して身の回りのことは何でも自分でできるようにさせたいと
思っていたのですが、その「身の回りのことを全部自分で」ということが
悠くんの能力では無理なんだと実感して、その目標を変更しました。

必ず誰かの手が必要なのなら、誰かに支援してもらうことを前提に
「支援しやすい」という方向を目指し始めました。

親なき後は支援してくれる人たちに可愛がられて生きていけることを
願って・・・




壁につけたまま使われずに放置していた介護用ブザーですが
高等部になった悠くんがある日突然鳴らしました。

びっくりしてしばらく何が鳴ったのか解りませんでしたが
「あ・・トイレのだ」気がついてトイレに見に行くと・・・
悠くんが座っていました。
排便した後で、お尻を拭いてほしくて鳴らしたようです。

最初に取り組んだのは小学生の頃です。
でも悠くんが理解して使い始めたのは高校生になってから・・・
その間はまったく使われていなかったのですが、
理解するのにそんなにも長い時間が必要だったのかもしれません。
撒いた種がちゃんと芽を出したという気がします。

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