役に立たなかった課題2011/09/21

学齢期に言葉や文字といった概念的なものを教えようと
課題をいろいろ作ってやってみました。
ボトムアップですね。

やってみて初めて・・・
こんなものが難しいのか??と驚くことがいっぱいでした。
知的障害が重いということ、言葉が理解できないということの重大さを
サリーが思い知らされる時期です。

  どんな課題をさせてたのかを写真で掲載しました。
   http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/OTbg110920001.htm


言葉ゃ文字の理解だけでなく、概念の理解とか数の理解とか
健常児ならいつの間にか獲得してしまうものなのに
実はそんなに難しいものだったのかと気がつきました。

小学高学年の頃には無駄なことは全てやめましたが
それが悠くんには難しすぎることなんだということに
サリーが気がつくのに結構時間がかかったということですね・・・

悠くんの理解は1対1で、全てが固有名詞のみだということです。
他の名前をつけると混乱します。


たとえば・・
テーブルにりんごが1個置いてあるとします。
悠くんにはりんごを示すとその「りんご」としか伝わりません。

りんごを10個並べたとして、それが全て「りんご」という名前が付いているということを
悠くんは知りません。
課題という方法を使って、理解させようとして失敗したということです・・・

まして・・・
そのりんごに「赤」なんて色という角度からの名前や、「1個」という数という角度からの名前が付いているということなんて説明のしようがありません。