健康診断2016/07/16

悠くん、市内に新しくできた通過型の入所施設に入所できることに
なりました。

その契約に必要な書類の中に健康診断書がありました。
項目は身長・体重・視力・聴力・血圧・尿検査・血液検査
胸部レントゲン・心電図になっていました。

入所施設入らないといけないぐらい重度の人たちに・・
この検査項目は可能なのでしょうか???


かかりつけの内科はありません。
内科なんて子どもの頃しか行ったことがありません。
とりあえず子どもの頃に通っていた近所の内科に電話で問い合わせると
「無理です」と断られました。
まず受けさせてくれるところを探さないといけないようです。


悠くんがいつも行っている皮膚科に電話で問い合わせました。
皮膚科だけでなく、内科と泌尿器科があって透析のご高齢の方も
たくさん通われています。
ご家族全員ドクターで一家でやっている医院です。
問い合わせたらOKということでしたのでそこにお願いしました。


カレンダーにはいつのも皮膚科ということを書き込みました。
だけどいろいろ違うことをするということを予告しました。

いつもと違って検査がいろいろあることを伝えるとブックを
持ってきて駅前のロッテリアを示しました。
小さい頃は検査とかに連れて行った後にはかならずご褒美として「ポテト」を
つけていましたので、「ポテトは?」とそれを確認したのでしょう。
ロッテリアは行きませんと伝えました。

前日には午前中に車で行って終わったら帰ってくるということがわかる様に
きちんと翌日のスケジュールを貼りました。



上記写真は、その前日に予告したものです。

メインのスケジュールだけではなく、第2スケジュールの予告です。

明日は①皮膚科に行くよ~②皮膚科ではこういう検査をするよ~
というと2段階での予告です。
心電図・レントゲン・血液検査・尿検査を示しています。
順番がわからないので縦ではなく横並びにしています。



悠くん病院でのいろいろな検査は初めてではないのでこんなに簡単に
第2スケジュールまでの予告ですが・・・
初めて病院出検査をする時には第3スケジュールまで予告していました。


初めて病院に行く子に説明するのと同じです。
たいてい3段階ぐらいで説明するかと思います。


たとえば・・・

明日は~
①朝ごはんを食べてからすぐに車でA病院というところに行くよ。
②病院というのはね、受付をして待合室で名前を呼ばれるのを待つのよ~ 
③名前を呼ばれたら診察室に入ってこういう検査をするよ~

という感じですか?
悠くんに示すのもそれと同じです。
①一日のスケジュール
②病院でのスケジュール
③診察室でのスケジュール
の3段階で示していました。
 http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/subH003S003.htm



そういう経験を何度もしてきているので、今回はもう簡単な予告で
伝わると思います。





**************************

視力と聴力は測定不能なので測っていませんが
他の項目は特に問題なく終わりました。


最初にトイレで検尿して待合室で待機。
しばらくして名前を呼ばれて診察室に入ると血圧測定
終わったらまた待合室で待機して、名前を呼ばれて
レントゲン室でレントゲン。
終わったらまた待合室で待機。
名前を呼ばれて次にさっきと同じ部屋(レントゲン室)で今度は心電図。
また待合室で待機して、今度は内科の先生の問診とさっきのレントゲンと
心電図と検尿などの結果の報告(特に異常なし)を受けました。
それからまた待合室で待機して名前を呼ばれたら今度は採血。
最後に受付で清算して終わり。

ここまでで1時間40分ぐらい掛かりましたが・・・・
特に崩れることなく問題なく全部を済ませてきました。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今は特に問題なく受診していますが・・・
小さい頃の悠くんは病院がものすごく怖い所でした。
原因はサリーの対応ミスです。

①小1の頃に虫歯になって治療をするをするのに拘束治療をしたこと。

②小5の頃に中耳炎になっていないか心配になって・・・
 ①の拘束治療が原因で怖がって診察室にすら入れなくなっていて
 叫んで嫌がる悠くんを無理やり(二人かがり)診察室に入れて
 診察台で5人ほどで押さえつけて耳の中を診たこと。
 

サリーのこの2つの対応のせいで、悠くんにとって診察台と白衣は
怖いものになってしまっていました。

身体が小さいうちは「無理やり」とか「押さえつけて」が簡単に出来るので
ついついやってしまいました。
健常児なら「小さかったし嫌がって診察できなくて仕方なかった
から~」という言い訳が成長した本人には理解できるでしょうけど、
悠くんにはただ恐怖の体験として残ってしまいました。

このままでは大人になったときにどうしようもなくなると思い・・・
小6ぐらいから、悠くんのこの病院に対しての恐怖を取り除くための
取り組みを始めました。
マイナスからのスタートです。

それがこちらです↓

 歯科通い日記
  http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/subH00301.htm

 耳鼻科通い日記
  http://www.ne.jp/asahi/autism/sally-tree/subH00302.htm


本人にきちんと伝えて本人に納得してもらってから連れて行くということ、
「本人の意思を尊重する」という姿勢をどんな時でも崩さないように
しないといけませんね。

当たり前のことですなのが、言葉も文字も伝わらない場合・・・
これが一番難しく大変なことだと思います。


今ではとくに問題なく受診できるようになっています。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
お手数をおかけしますが回答欄に「樹」と1文字入れてください。

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://sally.asablo.jp/blog/2016/07/16/8132645/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。