悠くんの他傷をひどくした原因2011/04/05

悠くんはたまたま3.4ヶ月児検診で引っかかりました。

頭囲が大きく首のすわりが遅かったため、
水痘症を疑われて精密検査をしました。
単に頭が大きくて重かったために持ち上げられなかった??

これは異常がなかったのですが・・・
発達を見ていきましょうということで、毎月1回のペースで
大学病院に通うことになりました。


ここで受けたアドバイスは一般的なものです。
言葉などの刺激はたくさん与えた方がいいので
言葉はいっぱいかけてあげましょうというようなことです。

これを信じたサリーは・・・
毎日かかさず、午前と夕方と同年齢の子どもたちの集まる公園に
連れて行き、雨の日はお友達を呼んだり呼ばれたりで、
常に同年代の子どもたちの刺激の中に入れました。


子供の集団に早いうちに入れたほうがいいだろうとアドバイスを受け
1歳半から通園施設に母子で通い始めました。

さて・・この当時の悠くんの様子ですが・・・
自分だけ離れたことにぽつんといるのが好きで、
みんなの中に連れて行くと泣いて嫌がりました。

通園施設でも同じで・・・
嫌がって泣いていたので、サリーが常に抱っこしてました。
飲まず食わずで通園施設で過ごし、帰りの車の中で
おせんべいを食べるという状態でした。


こんなに泣いて嫌がるのを無理やり入れていていいのか?
相談したのですが・・・
少しずつでも集団になじませていかないと
小学校とかの集団に入れなくなりますよ?
というような・・・嫌がっても少しずつでも集団に入れて
慣れさせていきなさいというようなものでした。



ほんとうなら、もっと刺激をコントロールして、
悠くんに解るように必要最低限のものだけを選んで
与えないといけなかった時期だと思います。

「早くから子どもの集団に入れてたくさんの刺激を与えていたこと。」
これが悠くんの他傷をひどくしたと思っています。

悠くんは理解できない多すぎる刺激の中で、
必死でもがいて逃げようとしていたのに
サリーはそれをさせずにわざわざ刺激の中に置いて
悠くんをどんどんひどいパニックに追い込んでいたのだろうと
思います。

悠くんの保育所のお友達に・・・
「おばちゃん、悠くんと虎とどっちが強い?」と聞かれた事があります。
手負いのトラ・・・悠くんは常にそんな状態に追い込まれていたのでは
ないかと思います。





自閉症について正しく理解していなかったために
悠くんには、とても可哀想なことをしました。

今は、自閉症に対しての正しい理解が広がっているのでしょうか?
悠くんのようなひどい状態に追い込まれる子供さんが、
一人もいないことを願っています。