忘れられない一言2014/12/05

なぜか今でも忘れられない一言があります。
言った人はそんなに気にしていないと思います。
他の状況で言われたら・・・
もしかしたら気にならなかったのかもしれません。

悠くん、10月で23歳になりました。
なのでもう20年ぐらい前の話しなるのですが・・・

3、4ヶ月検診で引っかかって、月1で大学病院に通い始めて
半年ぐらいたった頃、毎月悠くんを見ている看護師長さんが
悠くんの行動が普通の子どもと違ってとても異常なので
「もう普通のお子さんとぜんぜん違うわね」と言われました。

それは解っています。
だから心配で心配で、毎月わざわざ遠い都内の大学病院まで
一日かけて通院しているのです。

確かに本当のことですけどね・・・・
普通の子であってほしいと願う気持ちを叩き壊すような一言です。

なぜか未だに忘れられません。



もう一つは保育所時代です。

障碍児枠で入所しました。
発語はない、言葉は伝わらない・・・
手がかかる上にすぐに噛み付く危険な子だったので、
一人加配の保育士さんが付いていました。
毎日誰かに噛み付いていた頃です。

この頃にTEACCHプログラムの療育を始めました。

家でカードなどを使って伝えようとし始めていたので
保育所でも同じようにしてもらおうと、担当の保育士さんに
お願いしたら断られました。
そんな犬みたいな、人間味のないことを事はしたくないと。

保育所の所長に呼び出されて・・
そういうこと(TEACCHプログラムの療育)をしてるから
悠くんの状態が悪くなってるのではないのか、
やめたらどうかと言われました。

それでも止めない私に
担当保育士が悠くんが今日○○としゃべったとか
たぶんそう聞こえるだけだろうと思うようなことを
「悠くんがしゃべった」と伝えてきます。
それでも言葉は理解できないし、発語もありませんと
譲らないサリーに保育士さんが
「もっと悠くんを信じてあげて」とか
「もっと可愛がってあげて」とか言われました。


保育所、小学校、養護学校、通所施設と年齢が上がるごとに
どんどんと保護者の意見を尊重する姿勢になっている気がします。
保育所が一番こうしたほうがいいというような口出しが
多いですね
正しいことを教えてくれるのならいいのですけどね・・・


「もっと可愛がって」
確かにサリーは悠くんのことを一度も可愛いと思ったことは
ないのですが・・・
親として悠くんには時間も気力もかけてきたつもりなので
この一言は忘れられません。






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追記w

悠くんを担当してくれていた保育士さん
悠くんを可愛い可愛いととっても可愛がってくれていました。

目もあわせないしすぐに噛み付くし・・・で、そんな悠くんを
可愛いと思う人がいるなんて全く思っていなくて
「えっ?悠くんが可愛い???」と本当にびっくりしました。
その保育士さんから見たら、可愛いと思ってないサリーは
とっても冷たい母親だったのかもしれませんね・・・