サリーの樹～その後　【大人になった悠くん】

菜ちゃんの歯科（矯正の相談）についていく必要があり、
悠くんを連れて行きました。
近所の歯科なのでちょっと行くだけなのですが・・・
悠くんはその歯科には行った事がありません。


特に何も予告をせずに、直前になってから「ちょっと行くから来て」
みたいに身振り手振りだけで伝えました。

本当ならきちんと伝えたらいいのでしょうけど・・・
悠くんにそれを伝える方法がサリーには解りません。

行った事がない歯科の写真を見せて「ここに行く。けど診察はしないよ。
付いていくだけだよ」なんて事は伝わらないだろうと思います。


はんたいに、きちんと伝えようとすることで、悠くんが新しい病院に
診察に行くのではないかと勘違いしそうです。

いつもちょっと寄り道する時のように「ちょっとこっちにも来て～」と
いうふうな伝え方にしました。



初めて行く歯科医院の待合室でしばらく座って待機してから
菜ちゃんの診察台のところでちょっとお話を聞いて、それから
面談コーナーのような所に行って座ってドクターのお話を聞いて
から帰ってきました。

特に嫌がることはなく終わりました。




悠くんに関係ないことに連れて行くときの予告って
伝えようとしたらとても複雑なものになってしまいます。
それを悠くんが本当に理解できるのか・・・
悠くんの知的な能力では写真などの予告だけでそれを理解するのは
無理ではないかと思っています。
関係ないことは伝えない方がいいのかもしれません。

ただこれは・・・
悠くんに関係あることは全てきちんと伝えるということを
前提としているのだろうと思います。
でないと、「伝えないことは悠くんには関係ないこと」には
ならないのではないかと思います。