育児書にない育児2011/04/06

まだ1歳半ぐらいのころ・・・

椅子に座ってコップに入れたジュースを飲み始めた悠くんに
サリーは「悠くん、美味しい~?」と声をかけました。
そのとき、悠くんはびっくりした様にコップを投げ出して
火が付いたように泣き出しました。

ジュースを飲もうとしている時に、一番怖い音(人の声)が
聞こえてきて、びっくりしてパニックになったという感じなのでしょう・・・

悠くんの反応が・・・予測した反応とは全く違うので・・・
というより育児書に書いてある内容
子どもが喜ぶから「○○をしてあげましょう」ということをすると
泣き出すので、サリーの方がかなり混乱していました。

ドクターには「育児書にない育児をすることになるから」と言われました
本当にその通りで・・・・
育児書には正反対のことが書いてあるんだ・・・と思いました。



悠くんが大嫌いだったもの・・・人の声です。

なかでも甲高い声・・・・特に子どもの声を嫌っていました。
嫌っていたというよりも、聴覚過敏があり、
声が怖かったのかもしれません。
それなのに一生懸命に声かけをしましたし、
にぎやかな子どもたちの集団の中に入れていました・・・

ひどい時には「悠く~ん」と普通に呼びかけただけでも
パニックになったように飛びかかってきて
引っかいたり噛み付いたりして来ました。



悠くんが5歳ぐらいのころに、TEACCHプログラムに出会いました。

見てわかる工夫をしよう、視覚的に支援していこうと決めてからは、
悠くんに「言葉(声)をかける」ということを一切止め、
悠くんとのやり取りは全て視覚的なものにしました。

また悠くんに声をかけ始めたのは小5ぐらいになってからです。
それまでは「音声刺激=不快な刺激」という感じでした。



現在の悠くんですが・・・
声が不快なものではなくなっています。
日常生活はほぼ言葉の指示で動いてくれます。
「言葉は理解できません」というサリーの説明を信じてもらえないぐらいです。

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